2020東京五輪の建設ラッシュが落ち着くまで「リフォーム待つべし」は本当なのか?
オリンピック関連の需要で、今進めると材料も人件費も高いから・・・とオリンピック需要が落ち着くまではリフォームを先送りにした方が良い?そんなイメージ、確かにあります。実際はどうでしょう?一緒に考えてみませんか?
オリンピック過ぎたら安くなる?
トータルですぐに安くならない、と言えるでしょう。
現在、東京五輪関連の工事を優先しています。そのため工事を待っている案件があり、オリンピック後数年は建築業界で需要が続くと考えられています。また、原油価格の上昇に伴い、材料費や原料費が値上がりしています。
もしも材料費の費用は多少抑えられたとしても、人件費は下がりません。なぜなら人材不足という問題を抱えているためです。この人材不足については、オリンピック需要の前から言われていた問題です。この問題の解決にむけて、建築業界では人材確保のため待遇面で改善していく動きが顕著となっています。したがってオリンピックが落ち着けば人件費が下がることにはならないでしょう。
人手不足という問題
2020東京五輪関連の建築で職人さんたちが忙しいから終わった後にリフォームをということでしたら、待てば解決する問題ではないことを知っておきましょう。
建築業界では、1990年代後半から、従事する人数が減少し続けています。1990年代後半には700万人近く従事していましたが、2015年には500万人まで減少。また、50歳代の従事者数はこの15年間であまり変わりませんが、20~30歳代の若年齢層が半減してしまっています。そして、55歳以上の従業者は30歳以下位の従業者の3倍です。入ってくる人数の3倍の人数が毎年現場から離れています。知識と経験を持った技術者が、どんどん現場からいなくなっているのです。
したがって、優秀な職人・技術者を確保できるうちに、進められるリフォームは進めた方が良いといえます。
待っている間にも、住宅の劣化は進みます
費用のことを考えて、例えば3年後には、、、と待っていたとします。その間にも、お住まいは劣化しますし、住人の方のライフスタイルも変わっていきますね。
外壁のメンテナンスを延ばしていると、雨漏りにつながります。建物の内部に浸み込んだ雨漏りに気が付かずにいた場合、知らず知らずのうちに建物の構造で重要な部分の腐食が進んでしまうかもしれません。腐食や雨漏りが起こってからの対策は、不具合に追われる形で対応することになります。費用面でも精神的にも時間的にも、選択肢の少ない状況になることでしょう。
ライフスタイルの方から考えてみると、中学に入学した子供が高校に入学しますね。「中学生になったらリフォームして個室にしようね」という約束が高校入学になりました、という具合でしょうか。これはまだ微笑ましい(?)かもしれない例ですが、高齢者のヒートショックや熱中症対策のためのリフォームというように、健康や命に係わることに関しては、進めることができるときに進めることをお勧めします。
判断で大切なのは、ご自身のライフプランです
いかがでしたか?
さいたま市はサッカーとバスケットボールの試合がありますね。都心にも出やすく、都内の競技を観戦することもできそうで、とっても楽しみです!
リフォームのトータル費用面では、オリンピック前もそのあと数年も大きな増減はなさそうと分かりました。オリンピックを機に友人や親戚が泊まりに来るご予定がありましたら、良い機会ととらえて気になる箇所のリフォームを考えてみても良いかもしれませんね。
私たちi-sumu塗装は、お住まいに点検と合わせて、ライフプランに合わせたリフォーム計画を提案させていただくことが可能です。お子様のお部屋を2つに分けたり、バリアフリー対策のタイミング、水回り設備の交換など、またライフスタイルの変化で必要になってくる改修計画についても、お気軽にご相談くださいませ。