外壁だけじゃなく門扉や塀もメンテナンスが必要?劣化事例や対策についてまとめました
門扉・塀のメンテナンス
では、門扉・塀の劣化やそのメンテナンスとはどういったものがあるのか見ていきましょう。
お住まいの中で最も人目につきやすい箇所、それは塀や門扉であることが多いのではないでしょうか。通りから見たお住まいの印象は屋根や外壁ももちろんですが、塀や門扉も大きく関与しています。
門扉に関してはお客様が最初に触れる箇所であることから、その家の顔であると言っても過言ではありません。
そのような門扉・塀ですが、メンテナンスという観点では意外と見落とされがちな箇所であることも多いようです。気付いた時には錆びやコケが発生!などということも少なくありません。
門扉・塀の劣化ってどんなものがある?
風雨や紫外線などの自然現象のリスクにさらされているのは、屋根や外壁だけでなく門扉・塀も同じです。日々受けるダメージは具体的にどのような形で劣化として現れてくるのでしょうか。
◆カビ・藻・苔の発生
雨水を受けることから汚れが付着しやすくなります。表面の防水性が切れると、雨水が留まる時間が長くなるので、カビが発生したり、藻・苔が生えてきてしまいます。
◆ひび割れ
モルタル・コンクリート製のものに関しては、耐水性が低いため塗膜の劣化による雨水の染み込みは完全には防げません。染み込んだ雨水は、凍害や暑さによる膨張により、モルタルやコンクリートにひび割れを起こさせてしまうのです。
ひび割れをそのままにしておくと、美観的な問題だけでなく倒壊の危険性も高まりますので注意が必要です。
◆エフロレッセンス
白樺現象とも呼ばれるもので、モルタル・コンクリートに発生する白い汚れのようなものです。雨水がモルタルやコンクリートの成分である可溶性物質(水酸化カルシウム)と反応し溶けだすことで表面に白く付着します。構造物そのものへの強度的な影響はありませんが、見た目の悪さが際立ってしまいます。
茶色い汚れのようなものが発生している場合、中の鉄筋が雨水に触れたことにより発生している事もあります。
ここまでに挙げたような劣化を防ぐためには門扉や塀への塗装が有効です。
塗装による塗膜が雨水の染み込みを防ぐので様々な劣化の要因を予防することができます。
門扉・塀。擁壁それぞれの素材に合わせた塗装が必要
門扉・塀・擁壁どれも使用されている建材・素材は様々だと思います。異素材の組み合わせであることも多くありますが、それぞれの素材に応じた適切な塗料(下塗り材も含む)を使用することが重要です。
また、塀や擁壁に使用されることの多いコンクリートブロックは水の染み込みやすさが特徴です。そのため通気性の良い塗料を使用しないと、逃げ場を失った水分が塗装表面の膨張や剥がれを引き起こしてしまいます。
時々目にする、塗膜が剥がれてしまっている塀は、どこからか浸入した雨水が逃げ場を失い、膨れて剥がれたという事が多いため、塀の塗装を行う際には、両面塗っていくのがオススメです。
門扉・塀の塗り替え工事でイメージチェンジも!
塗り替えの際にせっかくなのでイメージチェンジをしてみたいという方も多くいらっしゃいます。
カラーを変えることはもちろんですが、ジョリパットを使用するとその素材感を活かした魅力的な仕上がりになります。
コンクリート打ち放しの塀のお住まいも多いですが、性質上汚れ・藻・苔・カビの発生しやすさがあるため、経年により高圧洗浄での洗浄でも汚れを取りきることが難しくなってきます。
そんな時に有効なのが「コンクリート描画工法」と呼ばれるものです。古びた印象になってしまったコンクリート塀をリフレッシュさせることが可能です。
ブロック塀の塗装!その手順は?
経年劣化により古びてしまったコンクリートブロックを塗装します。
①高圧洗浄
表面の凸凹が多く汚れが付着しやすいコンクリートブロックですので、しっかりと洗浄します。コンクリート自体が削れてしまうことがないよう圧力を調整しながら洗浄を行います。
②養生
塗装作業は注意していても塗料の飛び散り・跳ねは起こり得るものです。そのため、周辺への養生を施します。
③下塗り
シーラーやフィーラーなどの下塗り用の塗料を塗っていきます。これらはこの後に塗布していく塗料をしっかりと定着させる作用があるため、十分に染み込ませるように塗布します。
④中塗り(1回目の仕上塗り)
下塗りが十分に乾燥したのちにその上から中塗りを行います。通気性の良い塗料を使用し、塗装後の剥がれや膨張を防ぎます。ブロックの目地部分にもしっかりと塗り込んでいきます。
⑤上塗り(2回目の仕上塗り)
中塗りと同じ仕上げの塗料で塗布します。塗膜をさらに強固なものへとし、きれいに色をつけて最終的な仕上塗りを行います。
⑥点検・確認
養生を外したうえで全体の点検から細かい部分の点検までを行います。仕上がりの確認をお客様と一緒にすることで、納得のいく仕上がりを目指します。
いかがでしたか?
素材によっても施工方法は異なるので、正しい施工で、綺麗に長く保てるようにしたいですね。