【台風の屋根被害を回避】無料点検のご案内から修理・修繕方法、相場まで徹底解説
近年、9月から10月にかけて大型の台風の発生が続いています。
台風によって屋根の破損や剥がれ、ひどい場合は雨漏りや庭・近隣に屋根材の一部が落ちたりと、とても深刻な状態になることも…。
本記事では、そうなる前の無料屋根点検のご案内と主な被害箇所、その修繕方法と相場価格についてご紹介します。
台風の被害について〈2019年 台風19号〉
2019年に弊社アイスム塗装のある埼玉県を直撃した台風15号と19号。
どちらも記録的な暴風となり、とても多くの建物へ被害をもたらしました。
下記は埼玉県ホームページに掲載されている台風19号の被害概要となっております。
建物においては、全壊が134棟、半壊が541棟、そして一部破損が699棟と合計で7,132棟もの建物に被害がありました。
さらに人的被害も多数。被害に遭われた方に心よりお見舞い申し上げます。
台風直撃の翌日には朝から弊社への台風被害に関する問い合わせの電話が夕方過ぎまで鳴りやまない状態が続きました。終日、診断士やスタッフが応急処置のため埼玉県内を走り周り対応したことを記憶しております。
<被害の概要>
◆人的被害
死亡4名、重症1名、中等症7名、軽症25名
◆住家被害(括弧内は10月25日の大雨によるもの)
合計 7,132棟(うち2棟)
全壊 134棟
半壊 541棟
一部破損 699棟
うちの屋根は大丈夫。そんな方ほど被害に遭っています。
台風による被害の多くが「屋根」の被害でした。
スレート屋根では屋根材を止めている「棟板金」と呼ばれる箇所が剥がれたり、破損、歪み、さらに飛散(飛んでしまう)してしまうといった被害が多く発生。
さらに陶器瓦の屋根でも瓦の破損や飛散などの被害が多く発生しました。
加えて、屋根の破損や飛散した箇所から雨水が侵入し、「雨漏り」となってしまった建物も。
ひどい場合は、自宅屋根の一部が近隣宅を傷つけてしまいご近所トラブルに発展したこともありました。
相手の保険で直すことになるのでお互いがギクシャクすることも…。
こちらは実際の被害のご紹介です。
棟板金の剥がれ・歪み・釘の浮き
棟板金の飛散・落下
陶器瓦の飛散・落下
陶器瓦・漆喰の破損
どうしてこのような被害になってしまうのか?
強風などによる屋根被害の主な原因はこちらです。
ご自宅の屋根で当てはまる項目はありませんか?
◆スレート・金属屋根の場合
□築10年上経っている
□ヒビ割れがある
□色あせている・カビやコケが生えている
□棟板金の釘が浮いている・錆びている
□棟板金の下地が腐食している
◆瓦屋根の場合
□築10年上経っている
□瓦がずれている・割れている
□漆喰が崩れている
□頂上の棟瓦のビスが浮いている
□瓦を固定している番線(針金)が緩んでいる
ひとつでも当てはまったら一度、屋根の状態を専門業者に調査・点検も視野に入れておくと安心ですね。
これまで台風などによる被害遭われていなかったとしても、上記の項目に当てはまる場合、いつ大きな被害になってもおかしくありません。
すぐに修理・修繕できればいいのですが、詳しく状況を調査・点検し、必要な材料を取り寄せたり、職人さんを手配したりなどを時間がかかる場合があり少し厄介です。
もし、その前に大型の台風が来て被害が発生してしまった場合はお近くの工務店に相談しましょう。
※実際の台風被害のあったお家の屋根の応急処置の写真
以前の台風では、各現場ブルーシートによる応急処置を行い、後日修理・修繕という対応を行いました。ブルーシートはあくまで応急処置ですので、また台風や大雨が来たら、被害がもっと大きくなってしまいます。
そうなる前に、事前に修理・修繕のメンテナンスを行っておくことで、被害を最小限に抑えましょう。
尚、費用においても、事前のメンテナンス費用より、被害に遭ってからのメンテナンス費用の方が高くなります。(被害状況にもよります)余計な費用をかけたくないのであれば、事前のメンテナンスが重要ということですね。
屋根が心配なら、無料調査で不安をなくそう!
まず前提として、屋根だけでなく、お家全体の調査をしてくれる業者さんに調査・点検を依頼しましょう。
なぜなら、建物は屋根・外壁から小屋裏(屋根裏)、建物内部、基礎、床下、外構まで、全てが繋がっているからです。
例えば、屋根からの雨漏りがあった場合、小屋裏や室内の天井、壁などにも影響します。
そのため、建物の外回りだけの調査スキルだけでなく、建物全体を診ることができる知識と経験が必要となるのです。
私たちアイスム塗装では、お家全体を調査できる有資格者がいるのでご安心くださいませ。
屋根・外壁調査はこのようなことをします
まず、はじめにお客様とお家の気になっている箇所、不具合、被害状況などについて、お話をうかがいます。
はじめにしっかりとお話をお伺いすることで、その後の調査の精度がより高まるのです。
診断士(調査員)に聞きたいことやご相談、疑問など、お気軽に質問できる環境となっていますのでご活用ください。
見えづらい屋根の上に登って調査
普段、屋根の上は見ることが難しい場所です。
調査では勾配が急な場合や形状、破損などの状況で危険であると判断される場合を除き、屋根の上に登って状態を調査いたします。
強風による瓦のズレや破損、棟板金などの釘の浮きや剥がれなどをはじめ、経年劣化による変色や錆、天窓がある場合は天窓のサッシ周りなど屋根全体を丁寧に調査・点検します。
屋根からの雨漏りの疑いがある場合
屋根からの雨漏りの原因はさまざまです。
- 地震や強風などが発生して、瓦がズレて、そこから雨水が浸入する場合
- 災害などによって屋根材が破損したりひび割れたりして、そこから雨漏りに繋がる場合
- 雨仕舞と呼ばれる屋根の雨水を適切に排除して建物への雨水の侵入を防ぐ板金箇所の破損や劣化による場合
以上の3つが主な原因となります。
尚、屋根は屋根下地、ルーフィングシート(防水シートとも呼ばれます)、屋根材という3つの構造で成り立っています。このルーフィングシートが経年劣化や瓦や板金のズレや破損による隙間からの雨水の侵入などによって徐々に劣化し、腐食して防水の役目を果たさなくなり雨漏りに発展します。
雨漏りとなってしまった場合は、このルーフィングシートを貼り直すことになることもあるでしょう。
調査・点検では雨漏りが疑わしい箇所の含水率を含水計で計測したり、実際に水をかけて水の侵入を調査する散水試験や室内からサーモグラフィで雨漏り箇所を特定しなりなど、さまざま方法で雨漏りの箇所と原因を調査します。
調査はビデオ録画と写真により記録します
調査では、ビデオ録画や写真に撮って記録する業者さんを選びましょう。
これは調査後の報告の際、調査している実際の内容や不具合箇所の状態などが視覚的に見ることができ、とてもわかりやすく理解することができるからです。
今ではだいぶ多くの業者さんが取り入れていますが、それでも写真での記録はあってもビデオによる録画は行っていない業者さんもたくさんいます。
写真では分かりづらい箇所でもビデオなら様々な角度や引き、アップにより不具合箇所が確認できます。特に屋根の上など普段見ることが困難な場所の調査では映像で残しておくと、その時は工事しなくとも数年後のメンテンナス計画や再度調査を行う際などに大変役立つことでしょう。
私たちアイスム塗装でも、しっかりビデオ録画と写真撮影による調査・点検を無料で標準採用しております^^
屋根は大変危険です。勾配が急な屋根や梯子などを使わないと見られない屋根などがございます。
思わぬ事故やケガに繋がる可能性がありますので、無理にご自身で登ったりはせずにご相談くださいね。
台風による主な屋根被害と修理・修繕について
台風による屋根被害で多い事例とその修理・修繕方法、工事費用をご紹介します。
陶器瓦のズレや破損
昔ながらの陶器瓦の場合、瓦と瓦の間に隙間があるとそこに強い風が吹き込み、瓦がズレたり、割れてしまったり、瓦を固定している漆喰が破損したりします。
陶器瓦の場合、ズレたり割れたりすると、落下の危険性もあり、重量も重いため、とても危険です。また、瓦を固定している漆喰も破損したりするため、合わせて修理する必要があります。
尚、瓦はズレていても瓦自体にひび割れや破損がなければ、そのまま利用することが可能です。
■工事内容・費用相場
瓦の補修・差し替え:8,000円〜18万円
瓦の葺き直し工事:約118万円
金属屋根に葺き替え工事:150万円〜230万円
スレートやコロニアル、金属屋根の棟板金の破損・落下
スレートやコロニアル、金属屋根でとても多い台風被害として、棟板金の破損と落下があります。
棟板金とは屋根と屋根の面が合わさる頂点を覆いかぶさるように固定し、雨水の侵入を防ぐ金属板のことを「棟板金」と言います。
棟板金は内部にある貫板(ぬきいた)に釘で固定されており、家の中で一番高い屋根の頂上などに設置されています。
そのため、風の影響を最も受けやすく、台風などの強風の影響を受けやすく劣化や破損しやすくなっています。
棟板金の飛散のため、板金補修と軒天の塗装を行います。貫板の劣化は板金の釘の緩み原因となり、台風で板金が飛んでしまうことに繋がります。
新しい棟板金に交換し耐久性を高め、同じような台風が来ても飛ばされないようにします。
■工事内容・費用相場
棟板金の交換工事:15万円〜35万円※数量・範囲により変動
カバー工法:80万円~130万円
葺き替え:110万円~210万円
※一般住宅30坪相当
雨漏り
普段、雨が降っても雨漏りしないが、台風などの強い風と雨が降った時に雨漏りすることがあります。
これは、台風の場合、さまざまな角度から強い風が吹くためです。
そのため、普段は水が浸入しない箇所にも雨水が入り込み、結果的に雨漏りに。
また、瓦がズレたり、割れたりすることにより、そこから雨水が浸入したり、スレート屋根の場合、先に述べたように棟板金が浮いたり、剥がれたりして、そこから雨水が入り込み雨漏りに繋がります。
屋根からの雨漏りの場合、多くが天井に異変をきたします。屋根から侵入した雨水は下へと移動します。
途中、水を遮るものや断熱材など、水を含みやすい物質がない限り、下へ移動し続け、天井に到達し、雨染みとなり現れます。
■規模・費用相場
小規模雨漏り:5~35万円
中規模雨漏り:30~78万円
大規模雨漏り:83~210万円
まとめ:不安を感じたらi-sumuの無料点検はオススメです
台風が来る前に対策を取っておくことができたら、被害を最小限に防ぐことができます。
屋根が壊れて一部が近隣の家にあたり破損させてしまった、、、などはよく起こりうることです。
築年数が10年を超えていたり、以前台風で屋根に不安なところがあったり、近所で屋根工事をしていたりしたら、調査・点検がおすすめ。
私たちアイスム塗装では、無料の調査・点検はもちろん、このような一般の方では判断が難しい工事内容についてや業者さんに関する情報などについてのご相談も承っております。
無料点検をご希望の方は下にお問い合わせフォームがございますので「無料点検」を選択してお問い合わせ。
また、お電話は画面上部の電話アイコンをクリックするか「0120-2525-35」まで発信ください。
皆さんのお家が安心・安全に過ごせますように。
以上、無料点検のご案内から修理・修繕方法、相場までの解説でした。