ご自宅のベランダにあった防水工事が見つかる!3つの施工方法と費用を5分で理解!
ご自宅のベランダの床が膨らんできたり、剥がれてきたり、さらには雨漏りしていたり。または、そこまででなくとも汚れや劣化が目立ち始めているように感じている方へ。今回はご自宅のベランダ防水工事の3つの施工方法と費用帯などの基礎知識をご紹介します。今後のベランダ防水工事を検討される際にお役立てください。
軽度な劣化には「トップコート」のみで安く!
はじめにベランダの床面は基本的に、下地、防水層、トップコートの3層で作られています。耐久年数は、トップコートが約5年、防水層は10年~15年です。新築で家を購入した場合、5年に一度はトップコートのみの塗装をおすすめします。
※トップコートとは、防水層を保護する塗料です。
トップコートのみの塗装をおすすめする理由としては、ベランダは先に述べたように、3つの層で構成されています。劣化が進行するとトップコートだけでなく、その下の防水層まで劣化し、放置しておくと、ひどい場合には下地まで傷み、雨水などが侵入して、そこから雨漏りになってしまうこともあります。そうなってしまう前にトップコートの耐久年数である約5年に一度塗装して、劣化の進行を抑制することをおすすめしています。
さらに、トップコートのみですと、費用も安くすませることができます。平均的なべランドの大きさ4㎡で工事費は1万円~5万円で行うことができます。ちなみに防水層からの工事ですと、10万円を超えることもあります。ですので、お早目のメンテナンスをご検討すると良いです。
ただ、そうは言ってもまだ大丈夫なかと思って先延ばしにしてしまう方が多いと思います。ですが、先延ばしにしていて、ある日ベランダの床面が膨らんでいたり、剝がれていたりすることに気づきます。そうなってしまうと、トップコートのみでの処理では難しくなってしまいます。
ですので、まだベランダの傷みや劣化が目立っていなくても築5年を超えているようでしたら、トップコートのみの塗装をご検討ください。早めのメンテナンスがその後の耐久性と費用に大きな違いがでます。
ベランダの床が膨らんでいる!剥がれている!亀裂が…!
写真のようにベランダの床面が膨らんでいたり、剥がれていたらベランダの防水工事のサインです。トップコートが劣化すると膨らんできて、やがてひび割れて剥がれてきます。このままにしておくと、雨水などが防水層に浸透していき雨漏りになる原因となります。さらに防水層まで剥がれてきたりしてしまうことにもなりますので、早めに補修が必要です。
以下で代表的な防水工事を3つご紹介します。これからの防水工事のご検討の際にお役立てください。
01.シート防水〈費用対効果が良い〉
シート防水とは合成ゴムシートまたは塩ビシートを下地に密着させ敷き詰め防水層を作る施工方法です。後程ご説明するウレタン防水やFRP防水と比べ、価格が抑えられ耐久性も高く費用対効果の良い工法になります。一Ⅾの工事で長持ちさせたい方におすすめです。
シート防水は下地に接着剤で密着させる工法と通気性を確保する機械固定工法があります。業者さんにご自宅のベランダの状態を点検してもらいどちらが良いか選んでもらいましょう。また、複雑な加工や塗装はなく、下地にシートを敷き詰めていく工法なので、工期も短く済ませることが可能です。加えてシートなので厚さも均一に仕上げることができ、見た目もすっきりです。さらに紫外線にも強く耐久年数も10年~15年と長持ちです。また、塗装とは違い劣化や破損した箇所だけを補修することができます。
ただし、狭い場所や凸凹した場所には不向きなので、ご自宅のベランダで施工可能かどうか業者さんと十分相談しましょう。
とはいえ、シートを敷き詰めるだけなので、見た目が気になる方もいらっしゃいます。広いベランダの場合ですと、継ぎ目が気になったり、シートの素材感が気になる方もいらっしゃるかもしれません。ですが、一般的なベランダのサイズであれば、継ぎ目ができることも少なく、そこまで気になることはないかと思います。
このように価格と耐久性で考えて費用対効果の良いシート防水です。ご自宅のベランダの形状やサイズ、劣化状況などを考慮しながら、業者さんと相談して決めましょう。
02.ウレタン防水〈どんな下地にも万能〉
ウレタン防水も比較的安価な防水工事です。ベランダの床面の下地にウレタン塗料を厚めに塗布して防水の膜をつくる工法です。施工する床面はサイズ、形状、材質など問わず施工できる万能な工法になります。耐久年数は約10年で、こちらも費用対効果に優れています。近年では新築にも良く使われており、継ぎ目のない滑らかな仕上がりがきれいな工法です。特に強い拘りがない方におすすめです。
ウレタン防水には先に述べた下地に直接塗布する「密着工法」と湿気を逃がす「通気緩衝工法」の2種類があります。「密着工法」ではまず下地にプライマーと呼ばれる塗料を下地に付きやすくする下塗り材を塗り、次にウレタン塗料を塗り、最後の仕上げにトップコートを塗るのが基本的案施工方法です。艶のある美しい見た目に仕上がります。
「通気緩衝工法」は通気緩衝シートを下地に敷き詰めます。その上にウレタン塗料を塗布します。下地に通気緩衝シートが密着しないため、「脱気筒」を設置して、湿気を逃がします。とても優れた工法ですが、価格は高めになります。
また、ウレタン塗料は扱いが難しく、慣れた職人でないと綺麗に均一に塗装することができません。依頼する時は職人の実績や経験年数などを確認しましょう。
万能といえどもウレタン塗料は紫外線に弱いという特徴があります。耐久年数10年ですが数年に一度はベランダの状態を確認して、メンテナンスする必要があります。
そうは言ってもやはりウレタン防水は価格とどんな下地にも施工可能な万能性が特徴です!ご自宅のベランダのサイズや劣化状態、材質、形状など幅広く施工できるので、どの防水工事が良いか迷ったら選択のひとつとして考えておくと良いです。
03.FRP防水〈衝撃・摩擦に強い〉
最後の3つ目はRP防水になります。FRPとは〈Fiber Reinforced Plastics〉を略した名称です。ガラス繊維やプラスチックなどを組み合わせた塗料による防水工法になります。
一番の特徴はガラス質な表面で硬く丈夫な性質なため、衝撃や摩擦に強いという点です。デパートの屋上駐車場にも良く使われる工法でとても丈夫な仕上がりになります。日常的にベランダや屋上などの人の出入りが多い方や思いものを置きたい方にとてもおすすめです。下地もどんな複雑な形状でも塗装することが可能です。ただし、伸縮性が弱いため、広さのある木材のベランダや屋上には不向きです。
FRP防止は前述のとおりとても丈夫な表面で衝撃・摩擦に強いため、頻繁に洗濯物を干したりするために出入りしたり、広さのある場合は椅子やテーブル等を置いたりする方におすすめです。さらに水を通さない防水性は他の防水工法よりも長けています。重さも他の防水工法よりも軽量であり、重さに弱い建物にも向いています。塗膜の乾燥時間が早いので工期を短く収めることも可能です。耐久年数は10年~15年で他の防水工法よりもやや長めです。
ただし、価格が他よりも高めになります。紫外線に弱く伸縮性が低いため、ひび割れてしまうことがあります。5年に一度のメンテナンスが必要です。
FRP防水は衝撃に強く、人の出入りが多かったり、椅子やテーブルなど重いものを置いても耐えられる点、軽量なため建物への負担が少ない点、以上の特徴となります。ご自宅のベランダを洗濯物を干す以外にテラスとして使用するなど、他の用途でも活用することが多い方にはFRP防水をおすすめします。どんな下地にも施工できますので、ぜひご検討ください。
3つの防水工法の費用目安
上記のシート防水、ウレタン防水、FRP防水それぞれの相場費用になります。ご自宅の施工費用の目安にしてください。
最後に
普段なかなか気づかないベランダの劣化ですが、紫外線や雨風にさらされることが多いため、気づいた時には膨れていたり、剥がれていたりするケースがあります。また、見た目でわかる劣化がなくても築5年以上経過している場合は注意が必要です。
住宅のメンテナンスは早期発見・早期対処が費用を抑える一番の方法です。
一般の方では気づきにくい場合が多いので、少しでも気になることがある、または劣化が始まってきたという方は、この機会に業者さんによる調査・点検をおすすめします。
弊社アイスム塗装ではベランダを含む、お家の全体の調査・点検を無料で行っております。ベランダをはじめ屋根や外壁など経験豊富な専門スタッフが丁寧に診断いたします。お気軽にご相談ください。下記は無料調査・診断の説明ページになります。よろしければご覧ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。