木製の雨戸・戸袋の傷みとおすすめの修繕方法と費用の目安。プロが解説します!
こだわりの日本家屋や木の風合いを生かしたナチュラル建築。とても素敵です。雨戸もこだわりの木製でおつくりになった方も多いと思います。住宅の外側に設置されている雨戸は、風雨にさらされ、劣化しやすい部分となっています。また、朝晩、開け閉めで使われていますので、レールの滑りが悪いと一苦労になってしまいますね。子供やご年配の方でも苦労なく使うことができるようにしてきたいところです。
お手入れ方法と簡単な修繕方法
木製の雨戸、毎日開け閉めしているうちにだんだんと滑りが悪くなり、億劫になってしまうこともあるかもしれません。力ずくで動かしてしまうと、外れてしまったり、外れた衝撃で破損してしまったりすることも!
日常のお手入れ方法はすでにご存じの方が多いと思いまが、レールにはゴミや埃をためないようにしましょう。また木材保護のために、劣化する前に塗装しておくことをお勧めします。塗料の剥がれから雨水や湿気により腐食してしまうと、雨戸自体を交換しなくてはならなくなってしまいます。
DIYが得意な方は、不具合があった個所をご自分でDIYされるかもしれませんね。スムーズに開閉できるように戸車を交換することや一部剥げている塗装を塗りなおすこと、素材によりますが表面のベニヤを張り替えるなど、ご自分で修繕することでますますお住まいへの愛着が深まると思います。
業者に依頼する場合は、お住まい全体で
2階の雨戸やDIYが難しい場合は業者に依頼しましょう。
木製雨戸の場合、雨戸のみの修繕やメンテナンスでしたら、建具屋さんにご依頼いただくことになりますね。
お住まいの中で他にも気になる箇所がある場合、総合的に修繕点検やメンテナンスの提案ができる業者に見てもらうことを考えてみてはいかがでしょうか?例えば2階の窓の雨戸の場合、メンテナンスや修繕の際に足場が必要になることがあります。建物の外壁塗装のタイミングで一緒に行うと、足場の設置が1度で済みます。
また、お住まい全体の修繕計画を立てることにつながりますので、今後長いスパンでの見通しが立つようになります。これからもずっと今のお住まいで暮らし続けるご予定の場合、その時々で不具合に対応するよりも、専門家に先手の打ち方をアドバイスしてもらい計画を立て日々過ごされる方が安心ですね。
その交換、保険適用範囲かもしれません
メンテナンスのタイミングを逃してしまい、いっそ雨戸を交換します!という場合、保険が下りるかもしれませんのでお住まいが加入している保険の内容を確認しましょう。費用面では、木製雨戸の場合は2~5万円と言われています。保険で費用が下りるのであれば、検討したいところですね。
また、木製雨戸は雰囲気もあり素敵ですが、金属素材に比べると一般的に耐久年数が少なく、重くて使いにくいところがあります。最近では、耐久年数の高いものや軽量である木製素材もありますので、詳しく提案してもらえる業者に相談していただくとよいでしょう。新しい発見につながれば、選択肢が増えますね。
雨戸の役割
マンション住まいだと縁のない雨戸。戸建て住宅ですと窓サッシに取り付けられていますね。雨戸には「窓の保護」と「防犯」としての役割があります。
近年、台風や竜巻など、直撃した時の威力が過去に比べて大きくなっています。窓ガラスに風によって飛ばされてきた枝、傘、玄関や庭に置いてあったものが当たり、割れてしまう危険があります。ガラスよりも雨戸は丈夫な作りになっていますので、それらから窓ガラスを守っているのですね。
さらに、空き巣などの窃盗被害の中で、戸建て住宅はガラス破りによる被害が一番多く53%となっています(警視庁2019年調べによる)。したがって、長期不在時や夜間は、雨戸を閉めて過ごすことが大切なことが分かります。
これからも安心してお使いになるために
いかがでしたか?雨戸のない建物を見かけることも珍しくはありませんが、突然の突風による被害をニュース等で観ることもあり、強化ガラスであればよいのですが、通常ガラスのお住まいは心配に感じてしまいます。小さなお子様やご高齢の方がいらっしゃるお住まいでは、防犯面も心配なところです。現在お使いの雨戸、その効果と機能をより長く保ち続けたいですね。
私たちi-sumu塗装は、お住まいのリフォームや外装塗装を行っております。雨戸の不具合をきっかけに、耐震や防災など気がかりなことがありましたら、住宅調査の専門家による無料点検をご検討ください。