夏の暑さはヨシズで涼しく乗り切ろう!想像以上のヨシズの効果と使い方を徹底解説!
よしずは立てる、スダレは吊るす
葦簀(ヨシズ)と簾(すだれ)は似ているので混同されがちですが、その違いは使われている材料と、使用方法にあります。ヨシズの主な原材料は「葦(あし)」です。国内の生産量は減少しているため海外からの輸入のものがほとんどですが、2~3mの葦をシュロ糸でつなげて作ります。
そして、スダレの原材料は「竹」を割って細くしたものです。ですのでサイズも大小さまざまで、軒先や窓などに吊るして使用します。平安時代には、日よけのほか、布地でできたフチや房をつけるなどして、部屋の仕切りなどにも使用されていたようです。
一方のヨシズは海の家や、露天風呂、屋台など主に屋外で使うことが多く、吊るすのでなく軒先などに立てかけて使用します。外で使い、大きいサイズがヨシズ、室内で使えるサイズがスダレといったかんじですね。
日光を遮断しながら風を通してくれるヨシズ
ヨシズはスダレよりも遮熱、遮光効果が高く、風をよく通してくれます。そして、なんとヨシズにたっぷり水をかけることによって、葦が水を吸って、室内に入ってくる空気が2℃も下げることができるんです!吸水性の高い葦のなせる技です。
暑い夏に体感温度が2℃も低くなるなんてヨシズさま様ですね!そして個人的にはヨシズにかける水も雨水タンクにためた雨水を使用したい。これぞ究極のエコライフ。
とはいってもねぇ、昨年のような猛暑を考えるとやっぱりエアコンは必需品です。窓なんて開けてられないってくらいに暑いときは潔くエアコン使いましょ。窓に立てかけたヨシズ様が日光を遮断してくれるからそれだけでも十分涼しく、設定温度も高めにできて電気代の節約になりますよ。
ヨシズの有効活用法
ヨシズは背が高いので(2~3mほど)そのままよいしょっと窓際や軒先に立てかけられます。斜めに立てかけるので、窓の高さよりひとまわりくらい大きいものを選ぶのがおススメです。
ヨシズの一番の役目は日差しを遮ることなので、日の当たる南側をメインに設置しましょう。外出時も日差しが入らないので、エアコンの効きが断然違ってきます。
窓を開けて使用する際は、部屋の窓を対角線で開けたり、扇風機をうまく使って空気が循環するようにすることがポイントです。そして、ヨシズにお水をたっぷりかけることも忘れずに!
また、強風などで飛ばされないように、ヨシズの下部にひもを通して重しで固定したり、上部にもひもを通し雨どいに固定するなどすれば安心です。
ヨシズはインテリアにも最適だった
風情のあるヨシズやすだれは、見ているだけでも涼しくなりますね。最近では、竹や葦に代わってプラスチックやシリコン製だったり、カーテンタイプなどがあったりと種類が豊富で、色もカラフルなものなどバリエーション豊かになってきています。
洋風な中にも和のテイストを取り入れたい場合にはぴったりで、健康志向、ナチュラル素材ブームとも相まって見直されている存在なんです。
中には中古住宅をリフォームして、和室の天井を茶室などで多く見かける、“ヨシズ天井”にした方もいらっしゃいます。涼やかで自然素材感を感じられる天井になりました。
リフォームで天井に変化を持たせるのもいいですね。洋風の白い壁との相性も良くおススメのアイテムです。
まとめ
いかがでしたか?ヨシズさま様でしたね。エコライフ実行委員長としては、この夏ぜひとも取り入れたいアイテムですね~。ヨシズに雨水タンクで貯めた水をかけるところを想像して思わずにやけてしまいました。
こうした昔ながらの知恵をうまく生活に取り入れることで、健康や環境、省エネに大きく貢献できそうですね。
このヨシズ、ご自分で設置するにはちょっと不安だとか、2~3mもの長さのものをどのように運ぼうなどという方、ヨシズ天井いいね!リフォームしたい!などありましたらお気軽にご相談ください。
ヨシズで涼しい夏を!あなたのエコライフを全力で応援いたします。